2023年4月23日~7月2日
津門飯田町 特設大テント

サーカス、それもテント会場で行われるものが好きだ。われわれの幼い頃、サーカスといえば、日本では「ジンタ」と呼ばれる吹奏楽器の哀愁をおびたメロディーが流れ、なぜか物悲しい雰囲気のものと思われていた。そういうこともあって、子供時代にサーカス小屋にいったことは、数回しかなかった。しかし、海外の情報やその延長線上にあるラスベガスでのパフォーマンスのニュースなどを知るにつれて、「物悲しさ」よりも「きらびやかで、楽しい」イメージのほうが勝ってきて、できるだけ観るようにしている。
コロナ禍もすこし収まり、開催されたのが「ポップサーカス」西宮公演。テントを支える柱でちょっと「見切り席」ながら3000円(A席)。2人のピエロ(正確にはクラウンという)が次の準備の間も観客のムードを盛り上げ、まさに、息つくひまがないほど、パフォーマンスの連続。まさに、〝コスト・パフォーマンス〟もいい!空中サーカスをはじめ、2つの大きな円型をシーソー風に扱うもの、リボンやロープを使った数種類の「空中芸」をはじめ、ジャグリングなど。なかには、背の高い一輪車に乗った女性たちが足で皿を放り、それを頭の上の皿に重ねるという中国雑技団の芸は新鮮だった。どれをとっても、一朝一夕で習得できるものではなく、日ごろの修練が大切なもの。「タレント」(芸を持つ人)と呼ばれるが、これほどに努力している人はどれほどいるのか? 彼ら彼女らにもっと光を当てるべきだとつくづく感じた。
大阪では、NGK(なんばグランド花月)で毎年夏に「舶来寄席」という海外からの一流芸を集めた公演があったが、まとめ役の澤田隆治さんが亡くなり、消滅したようで残念。しかし、この後、関西では「ドリームサーカス」、シルク・ド・ソレイユの「アレグリア」が控えていて、これも楽しみ。
【公式】夢のサーカス団・ポップサーカスのホームページ (pop-circus.co.jp)

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