「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」
2023年3月24日からシネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマほかで公開。

殺し屋女子2人組が主人公の続編映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」(渋谷プロダクション配給)が24日からシネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマほかで全国公開される。前作に続いてメガホンを取ったのは阪元裕吾監督(27)で「究極のコメディ&アクション映画を目指した」という若手の才人。これまでの軌跡を聞いてみた。
20歳のとき撮った「ベー」で「残酷学生映画祭2016」のグランプリを受賞。「ファミリー・ウォーズ」(18年)で商業映画デビューし今回が7本目。高石あかり(20)と伊澤彩織(29)が女殺し屋を演じた前作「ベイビーわるきゅーれ」(21年)がロングランヒットし、作品も同年の日本映画批評家大賞で新人監督賞と新人女優賞(伊澤)を受賞した。
「1本目はまんがアニメの影響を受けて女殺し屋の2人組が、普通の社会で生きる姿を描いた。スタントパフォーマーの伊澤さんを最初に考え、それと対照的な高石さんを相手に選んでいいコンビになった。伊澤さんのアクションと少し天然のキャラと、高石さんの突っ込みキャラがおかしなバランスで笑わせ、一転、本職の殺し屋になればめちゃ強くカッコいい。そんな2人が今回は、男の殺し屋コンビに狙われる話で、追いかけっこをする」
相手の殺し屋はアメリカのダンスコンテストで優勝経験のあるアクション派の丞威(28)と、子役出身で「ウルトラマン」シリーズで主演を務めた濱田龍臣(22)。「こちらも丞威さんがバツグンの身体能力で、濱田さんが天然のお人好しという似合いの面白コンビになった。それで2対2の銃撃戦になるが、後半の決着はまた違う形になり、思わぬ展開を迎える。アクションは韓国ルノアール風、香港活劇風、着ぐるみ対決などあの手この手で繰り広げる」
伊澤と丞威のアクションに高石と濱田の喜劇的な絡みが入ってクライマックスに至る構成。前作に続いて水石亜飛夢、中井友望、渡辺哲らが笑いを振りまく。アクション監督は小沢仁志主演の「BAD CITY」の園村健介が当たっている。「明るく、ちゃんと笑えるアクション映画にしたかった」と阪元監督は付け加える。大阪市西淀川区出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)卒業。若手ヒットメーカーである。

写真は「いろんなアクションを見てほしい」と話す阪元裕吾監督=シネ・リーブル梅田

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