プログラミングディレクターの暉峻創三さんに聞く
2023年3月10日~19日まで開催

大阪から世界へーという恒例イベント「第18回大阪アジアン映画祭」が今年も3月10日から19日まで福島のABCホールと市内の映画館などで催される。世界初上映を含めて51本の作品が上映されるが、今年の特徴は「香港に新しい時代が始まった」というプログラミングディレクターの暉峻創三さんにメニューの内容を聞いた。
10日のオープニングはシネ・リーブル梅田でコンペティション参加の香港映画「窄路微塵」から始まり、全51本の作品(内短編21本)が上映される。中日の15日にABCホールでスペシャル・オープニングとして香港のブラックコメディ「四十四にして死屍死す」(ホー・チェクティン監督)を上映し、監督、出演者などが舞台あいさつを行う。「今年はコンペを含めて香港映画6本が上映される。香港に新しい時代が始まったという印象がある」と暉峻ディレクター。
コンペ部門では香港・シンガポール「白日青春」(ラウ・コックルイ監督)、インド「マックスとミンとミャーザキ」(パドマクマール・ナラシンハムールティ監督)、ジョージア・ドイツ「私だけの部屋」(イオセブ・ソソ・ブリアゼ監督)、インド人の監督が撮った日本映画「赦し」など14本。「初めて参加のジョージア映画が注目されるし、インド映画『—ミャーザキ』は日本の宮崎駿監督をリスペクトした作品。日本映画もいまおかしんじ監督の『天国か、ここ?』など3本が参加した」
ィンディ・フォーラム部門に日本映画の短編・長編11本が参加。昨年急逝した大阪芸大教授の大森一樹監督の教え子にあたる現役大学生の杵村春希監督の長編デビュー作「カフネ」が必見作で若い感性が注目されている。田中晴菜監督の短編「甘露」「Shall Wy Love You?」2本も焦点に。今年は特別企画「大阪万博と高橋克雄」で70年万博時に作られた短編作品が今年新会場に加わった中之島美術館で無料上映される。
クロージングは19日にABCホールで、グランプリなどの作品賞が発表された後、行定勲監督がプロデュースして伊藤ちひろが監督した「サイド バイ サイド 隣にいる人」(坂口健太郎主演)がワールドプレミア上映される。問い合わせは06・4301・7285。
写真は「今年は新しい香港映画が注目される」と話す暉峻創三プログラミングディレクター

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA