2022年12月半ば、NHKBSで「フラッシュダンス」を放映していた。特に好きな映画ではないが、放映される都度、録画しては音楽シーンを中心に眺めて楽しむのだ。だいだい、1年に一度くらい、オンエアーされている。
しかし、今回はちょっと見る気持ちが違った。11月に「フラッシュダンス」の主題歌を歌ったアイリーン・キャラが亡くなっていたからだ。享年63歳。若い。
80年代の映画主題曲と言えば、思い出さずにはいられないのが、「ホワット・ア・フィーリング」。やはりこれでしょう。

1983年の8月、今は無き大阪千日前国際劇場で見た。
この映画にはそう感動することもなかったが、主題曲や他の曲も含めて、MTVが増えてきた時代の、これまでにない音楽映画の感覚があった。時代を汲んだヒット作だった。
それになんといっても、1980年の「フェーム」で主題曲を歌って一躍有名になったアイリーン・キャラが歌っている、というのがまた良かった。彼女の勢いを感じるところがあった。「フェーム」では、出演もしていた。というか、そもそもはダンサーの一人として採用されたそうだ。
「フェーム」と「フラッシュダンス」のあとは、悲しきかな、目立った活躍はなかったのが、残念でならない。

しかし、この2曲だけは、80年代を通り過ぎた人なら誰でも知っている、といっていいくらいの名曲だ。そのような曲を持つアイリーン・キャラは、今後も「フラッシュダンス」がオンエアーされる都度、あの当時の熱狂を思い出させてくれるだろう。今度は改めて「フェーム」を見てみよう。

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