「お終活 再春 人生ラプソディ」
     2024年5月31日公開

 「シュウカツ」という響きは年代によって違う。学生やその年代の子供を持つ親には、6月1日に解禁された「就職活動。そして、シニア世代には断捨離など身辺整理をしていく「終活」。近年はどちらかというと、後者のほうが注目を集めているようで、映画界でも、シリーズ第2弾となるこの「お終活 再春 人生ラプソディ」をはじめ、「九十歳。なにがめでたい」(2024年6月21日公開)。「明日を綴る写真館」」(2024年6月7日公開)など、高齢者にスポットを当てた映画が相次いで製作されている。
 そんななか、公開2日目の6月1日、あべのアポロシネマ(大阪市阿倍野区)で舞台挨拶が行われた。出席したのは主演の高畑淳子(69)をはじめ、大村崑(92歳)、勝俣州和(59)、香月秀之監督(67歳)。そして、スペシャルゲストの浜村淳(89)と、5人の平均年齢が75歳という、映画の内容にふさわしい顔ぶれ。大村が「健康には足腰が大事。ライザップで筋肉を鍛えてます」と〝元気はつらつ〟にあいさつ。負けてられない?!と、遺産相続の仕方で浜村節が全開。これには高畑、勝俣らが苦笑い。
 ようやく本筋に戻って、それぞれに終活に話が及ぶと、高畑は「子供たちに小さい頃から、お母さんがいなくなったらこれを見て、と黄色いノートを残しています」。香月監督は「毎年1月1日に、息子のためにお金の預け先などを書き換えています」。そのなかで若い?勝俣は「まだ考えてませんが、晩年は妻とロケで行った温泉地に行こうと思っています」と話した。
熟年夫婦を軸に描かれている内容に、僕のわがままを聞いてもらわないといけないから僕はおとなしくしていて、昔とは嫁さんと立場が逆転。この映画とよく似てますよ」と大村。高畑が「誰か思い浮かぶ人に声を掛けて、この映画を観に来て、元気なってもらえれば嬉しいです」と締めくくった。
〈ストーリー〉大原千賀子(高畑淳子)、真一(橋爪功)の一人娘・亜矢(剛力彩芽)が、いよいよ結婚目前! 喜びあふれる大原家だが、真一の認知症疑惑という新たな問題が…。その一方で、千賀子は若い頃に習っていたシャンソンの恩師の娘・丸山英恵(凰稀かなめ)との出会いがきっかけで、再びレッスンに通いだす。音楽ライブプロデューサーでもある英恵からステージでシャンソンを歌わないかと勧められ、大張り切りの千賀子だが、コンサート目前に開催が危うくなる。
〈出演〉高畑淳子 剛力彩芽 松下由樹 水野勝 西村まさ彦 石橋蓮司、藤吉久美子 増子倭文江 LiLiCo 窪塚俊介 勝俣州和 橋本マナミ、藤原紀香(友情出演) 大村崑 凰稀かなめ 長塚京三 橋爪功。
〈スタッフ〉脚本・監督:香月秀之 音楽:MOKU 挿入歌:『愛の讃歌』 作曲:Margueritte Angele Monnot 訳詞:カツキヒデユキ 歌:高畑淳子
製作:米澤義一 米澤誠 櫻井一葉 一柳鎨 永森裕二 山本正典 坪井晴雅 武元かおり 藤原信幸 竹田太郎 兼定力 企画・プロデュース:櫻井一葉 プロデューサー:川田亮 安久慎一 キャスティングプロデューサー:福岡康裕 アソシエイトプロデューサー:渡邊健太郎 ラインプロデューサー:辻󠄀智 撮影:松尾誠 照明:小野村拡洋 美術:西沢和幸 録音:深田晃 編集・VFX:人見健太郎 スクリプター:湯澤ゆき ヘアメイク:泉宏幸 衣裳:深野明美 松下麗子 助監督:冨田卓 製作担当:椋樹尚映 宣伝:下ノ村真由美 小野典子 デザイン:尾野正人 配給営業統括:根本真麻
特別協賛:洋服の青山 坪井工業 自由が丘陵苑 メガネのヨネザワ ドゥ.ヨネザワ企業グループ 協賛:アデランス エクシング テレビ熊本 中電クラビス いきいきライフ協会 名古屋 川﨑会計事務所 農心ジャパン えがお バリアフリー版制作:バリアフリーシアターエイムing  企画・製作プロダクション:フレッシュハーツ 配給:イオンエンターテイメント                                                    
2023/日本/118分/5.1ch/カラー/ビスタサイズ/デジタル  ©2024年「お終活 再春!」製作委員会  
写真左から浜村淳、大村崑、高畑淳子、勝俣州和、香月秀之監督

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