「ホーンテッドマンション」

2023年9月1日公開
ディズニーから試写会に招待され、公開に先駆けてこの映画を観た。ディズニーランドのアトラクションとして知られている。この季節、各地に「お化け屋敷」が〝出現〟して、テレビの情報番組で紹介されている。泣き叫ぶレポーターたちの様子に、「2度と行かない?」のかと思っていると、「また行きたい」と涙を浮かべながら笑顔でコメントをする。怖がりの私などは敬遠していて、ディズニーランドのホーンテッドマンションも未経験。ということで、恐る恐る(笑い)、この映画を観たのだが…。
歌舞伎の「四谷怪談」「番町皿屋敷」やタクシー運転手が証言する〝深夜の乗客〟など、言葉少なく物静かな日本の幽霊はホントに怖いけれど、海外のゴーストはにぎやかで陽気! この映画、大人も子供も楽しめるテーマパークのアトラクションを基にしているだけあって、怖さと笑えるような楽しさが巧みにミックスされている。
同名の映画(2003年)も観たが、本作はリメイクではない。むしろ(最後の1人(1000人目)を待つというのは、このアトラクションの原点にあるコンセプト。そこに個性あふれる4人の専門家?が解決にやってくるのだが、ゴ-ストたちも加わって、騒動がさらに加速していく。4人のなかで、印象的だったのは幽霊屋敷オタクでもある歴史学者役のダニー・デヴィート。近作では「アウシュビッツの生還者」(2023年8月11日)で主人公のボクサーを陰で支える対戦者のコーチで年輪を感じさせるシリアスな演技を披露しているが、ここでは一転。最年長ながら、体を張ったコミカルな動き、軽妙な演技を見せている。
また、ユニークなゴーストも多数出演。不気味さを漂わせるようなオープニングから、ドラマが展開していくにつれて、いい意味で怖さは吹き飛んでいった。
〈ストーリー〉シングルマザーの医師ギャビー (ロザリオ・ドーソン)は、ニューオーリンズにある豪邸を破格の値段で手に入れ、息子のトラヴィス(チェイス・ディロン)とともに引っ越してきた。しかし、そこは、999人のゴーストが住むという「呪われた館」だった。 2人を救うため、超常現象専門家(ラキース・スタンフィールド)、歴史学者(ダニー・デヴィート)、霊媒師(ティファニー・ハディッシュ)、神父(オーウェン・ウィルソン)が集結。 果たして、この館に秘められた謎とはなにか…
原題:Haunted Mansion 監督:ジャスティン・シミエン コピーライト表記:© 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
出演:ロザリオ・ドーソン/オーウェン・ウィルソン/ティファニー・ハディッシュ/ラキース・スタンフィールド、ダニー・デヴィート、
ジャレッド・レト/ジェイミー・リー・カーティス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード

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