純情高校生がコミカルに

2023年8月25日からロードショー

岸優太(27)が映画初主演で純情高校生をコミカルに演じるヤンキー青春映画「Gメン」(瑠東東一郎監督。東映配給)が近く公開される。小沢としおの原作コミックの映画化で、クラスメートに竜星涼(30)、矢本悠馬(32)、森本慎太郎(26)、ヒロインの女子学生に恒松祐里(24)という配役。かつて東映が映画化して大ヒットさせた「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズ(1985年)をほうふつとさせる学園映画で痛快な作品に仕上がっている。

主人公は名門私立高校に転校してきた高校一年生の勝太(岸)で、学校の周囲に4つの女子高校があり入学すれば「彼女ができる率120%」といわれるのに期待してやって来る。早々に登校し、案内されるままに教室を巡ると、そこは「校内の肥だめ」といわれる問題児集団「1年B組」。根は硬派でまっすぐな性格の優太が「上等だ。それならこのクラスを変えてやろう」と腕組みするところから物語は始まる。

優太の岸は元King & Princeのメンバーで映画の企画は彼の主演ありきでスタートしており少し小型だが、「ビー・バップ・ハイスクール」の仲村トオルを思わせる。そして相棒の清水宏次朗の役、拓美に竜星がふんし、周囲を「Gメン」俳優が取り囲む。上級生に高良健吾、田中圭というキャスティングが豪華で、G組の担任教師で吉岡里帆も登場し、コメディエンヌぶりを発揮して笑わせる。テレビ&映画版「おっさんずラブ」を手がけた瑠東監督(44)の手腕だろう。

瑠東監督は兵庫県西宮出身でお笑いは関西系。矢本をプロレス・オタクにしてリング姿で登場させ、森本を金髪・ひげ顔にして突っ張らせる。お笑いコンビ・EXITのりんたろー。が映画初出演で武闘派の同級生を演じている。中でも圧巻はG組ライバルの天王会ヘッドになる尾上松也でそのルックスに驚かされる。

映画「凪待ち」(2019年)で映画賞を多く受賞した恒松がレディース集団のヘッド役で、啖呵を切ったりするが、勝太を密かに思う恋心を演じて可愛い。ほかに小野花梨、大東駿介、星田英利、吉村界人、後藤剛範、落合モトキらが共演。

写真は「Gメン」の一場面(C)2023「Gメン」製作委員会 (C)小沢としお(秋田書店)2015

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