「暗くなるまで待てない!」
「明るくなるまでこの恋を」
2023年3月5日、ホテルエルセラーン大阪

昨年11月に70歳で急逝した映画の大森一樹監督の追悼上映会が3月5日に大阪・堂島のホテルエルセラーン大阪で行われる。年一回の恒例イベント「おおさかシネマフェスティバル2023」の午前の部で、大森監督がメジャー進出する前に撮った「暗くなるまで待てない!」(1975年、70分)と、自主製作で撮った「明るくなるまでこの恋を」(デジタル、99年、23分)の2本を上映。終映後に関係者の追悼トークショーがある。
「暗くなるまでー」はまだ京都府立大学の学生時代で、当時の映画グループの若者と撮った自主映画。映画ジャンキーの若者が集まって8ミリでドラキュラ映画を撮るというストーリーでキャスト、スタッフは学生や素人の映画仲間たち。ヒロインの稲田夏子さんは後の「夏子と、長いお別れ」(78年)につながる。
「明るくなるまでー」は大阪のミニシアター、シネ・ヌーヴォが大森監督と組んで一日で撮った実験的映画。その夜で閉館になる劇場(シネ・ヌーヴォで撮影)が舞台で、映画を見に来た人たちが繰り広げるそれぞれの事態を描く。その後の夏子(桂あやめ)が登場し、夏子3部作の最終章。東映の野口貴史、テレビでおなじみの妹尾和夫、大島由香里などが出演。製作費百万円。2本ともに2008年にリニューアルされたデジタルリマスター版。
なお、おおさかシネマフェスティバル2023の表彰式は午後1時15分から同ホールで行われる。村上淳、吉岡里帆、桐谷健太、尾野真千子らが出席。同3時15分から監督賞・脚本賞受賞記念で映画「夜明けまでバス停で」が上映される。昼夜ともチケット完売。

写真は「暗くなるまで待てない!」の一場面=シネ・ヌーヴォ提供

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