映画「BAD CITY」

   2023年Ⅰ月20日から、なんばパークスシネマで公開 

 「顔面凶器」「Vシネマの帝王」の異名を持つ小沢仁志(60)が「還暦アクションでケリをつける」という意気込みで取り組んだ新作映画「BAD CITY」(園村健介監督、渋谷プロダクション配給)が1月20日からなんばパークスシネマほかで公開される。アウトロー一筋役者の「最後の無茶を見てほしい」と力が入っている。

 小沢の俳優デビューはドラマ「スクール☆ウォーズ」、映画は「ビーパップハイスクール」シリーズで、アウトローの若者を演じ注目された。そのキャラクターが買われ映画「SCORE」やVシネマ「日本統一」シリーズなど今日まで300本以上の作品で暴れ回った。「いつの間にか還暦の年になったが、アウトロー役者としてまだ完全燃焼していないし、ケリがついていない。今回は還暦アクションで最後の無茶をして映画でケリをつけたい」

 殺人容疑で刑務所にいた破滅型刑事・虎田(小沢)が特別な任務で出所し、町で対立するやくざ抗争を納めるという話で、日本のやくざには町の有力者(リリー・フランキー)がいて、韓国マフィアと睨み合っている。これに壇蜜ら特捜班の刑事と一緒に命をかけて突入する抗争劇。「僕だけでなく、特捜班刑事とやくざの面々の意地と心情がぶつかり合う集団劇になっている」

 虎田刑事は中盤の抗争から韓国マフィア幹部(山口祥行)との対決などラストまでアクションの連続。「撮影はしんどかったけど、ほかの俳優もみんな力が入っているのでこちらも必死だったし、負けられなかった」とほほ笑む。特捜班の女性刑事の坂ノ上茜、勝矢、三元雅芸の3人がボス・小沢のためとハッスル。悪役のフランキーが貫禄で、加藤雅也、本宮泰風、波岡一喜、小沢和義、中野英雄、永倉大輔ら小沢一家が顔を出し場面を盛り上げている。

 「女優のかたせ梨乃さんと30年ぶりに共演させてもらって、とてもいいシーンができた。僕の映画の理想の原点はチャップリンとブルース・リー。どちらもアクションが笑いと見せ場になっている。アクションはやり過ぎてこれまで骨は60本くらい折った。その成果はこの作品に現れていると思う」

 小沢は脚本、製作総指揮にOZAWAの名で参加。25年前のアクション作「SCORE」で興行的に失敗したが「今回は25年ぶりのリベンジという気持ちも強い」。全国にある後援会「小沢会」のバックアップを受けている。

 写真は「まだまだ暴れますよ」と話す小沢仁志=大阪市内

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA