「トゥモロー・モーニング」
2022年12月23日からシネ・リーブル梅田などで公開

「ひっそり」?と公開している映画。僕自身も「偶然」に上映されていることを知り、あわてて年末に映画館へ駈け込んだ。「オペラ座の怪人」『ラヴ・ネヴァー・ダイズのファントム(怪人)、「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンを演じていたラミン・カリムルー。「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ、「アナと雪の女王」のエルサを演じたサマンサ・バークスが共演しているとあって、ミュージカルに興味のある人は見逃せない!作品は、2006年にロンドンで上演されたもので、2013年には日本でも上演されたそうだが、これは残念ながら未見。
2人が夫婦を演じるとあって、デュエットがたっぷり?と勝手に予想していたのだが、なにしろ10年の結婚生活の後、ビルとキャサリンがお互いに「離婚」を決意したという設定だから、そういったシーンはあまりない。物語は2人が出会ったアツアツの頃(ここではデュエットがある)と、子供をはさんで気持ちがバラバラになっているイマとが交錯する構成。ビルはひげをたくわえているかいないかで「時代」がわかるが、キャサリンはルックスも体形もあまり変わっていないため、ちょっとわかりにくいのが難。瞬間的に時代を超越するのだから、舞台ではどうしていたのかという興味もわいた。
どちらかというと「別れたい!」というキャサリンに対して、ビルは「もう1度やり直せないか」と思っているよう。両親のそんな様子に子供は心が痛み、2人が出した結論は…。大人のシャレたミュージカル映画のなかに、なぜか落語の「子はかすがい」も思い浮かんだのだった。

映画『トゥモロー・モーニング』公式サイト (cetera.co.jp)

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