第23回宝塚映画祭
2022年11月18日~24日、宝塚シネ・ピピア
第23回宝塚映画祭が18日から24日まで宝塚シネ・ピピアで行われる。かつての宝塚撮影所で製作された名作、同地ゆかりの場所で撮影された15本が35ミリフィルムで上映される。15日に亡くなった大森一樹監督(享年70)が斎藤由貴主演で撮った「『さよなら』の女たち」(1987年、東宝)がスペシャルで上映される。
「『さよなら』―」は大森監督が東宝の正月映画「恋する女たち」(86年)、お盆映画「トットチャンネル」(同)に続いて撮った翌年の正月映画で当時アイドル・斎藤主演3部作の最終章。宝塚大劇場が今の新しい劇場になる前で、旧劇場と周辺の花の道などで撮影が行われており懐かしい。また村上春樹の同名原作を映画化した「風の歌を聴け」(87年、ATG配給)と、斎藤がテレビドラマで乙羽信子を演じた「女優時代」(88年、近代映画協会配給)も上映される。
ほかに吉永小百合が宝塚近辺で撮影した主演作「青春のお通り・愛して泣いて突っ走れ!」(66年、日活。斎藤武市監督)、「青春の風」(同、西村昭五郎監督)が阪神間映画として上映。吉永の関西弁が聞かれる。ほかに宝塚撮影所ゆかりの▽「照る日くもる日前編」(54年、志村敏夫監督)▽「照る日くもる日後編」(同)▽「女の学校」(55年、佐伯幸三監督)▽「小早川家の秋」(61年、小津安二郎監督)▽「放浪記」(62年、成瀬巳喜男監督)▽「旅愁の都」(同、鈴木英夫監督)▽「なつかしき笛や太鼓」(67年、木下恵介監督)▽「ゴーゴー!若大将」(同、岩内克己監督)▽「父子草」(同、丸山誠治監督)が並ぶ。
20日に大森一樹監督の舞台あいさつが予定されていたが、ピンチヒッターで私と景山理支配人が正午から「『さよなら』―」上映後に追悼のトークショーを行う。
写真は「『さよなら』の女たち」の一場面(C)東宝

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