2022年10月22日からシネ・ヌーヴォで上映
大阪・九条のシネ・ヌーヴォで22日から11月4日まで「時代劇が前衛だった~日本映画の青春期~」と題した特集上映会が行われる。古賀重樹さんが淡交社から出した同名本から企画されたもので、日本映画草創期の名監督、牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作の作品13本をクローズアップ。生演奏付き上映と古賀さんのトークショーも用意されている。
日本映画の父といわれる牧野監督の作品は「忍術地雷也」(1921年、19分)尾上松之助主演、「逆流」(24年、28分)阪東妻三郎主演、「雄呂血」(25年、牧野製作、二川文太郎監督)阪妻主演の3本。衣笠監督の作品は「狂った一頁」(26年、川端康成原作)井上正夫主演、「十字路」(28年、英語版)千早晶子主演、「地獄門」(53年、大映)長谷川一夫主演の3本。伊藤監督の作品はご存じ「忠治旅日記」(26年、日活)大河内伝次郎主演、「御誂次郎吉格子」(31年、日活)、「下郎の首」(55年、新東宝)田崎潤主演、「王将」(48年、大映)阪妻主演、「われ幻の魚を見たり」(50年、大映)阪妻主演の5本。
伊丹監督の作品は「国士無双」(32年、千恵蔵プロ・日活、24分)片岡千恵蔵主演、「赤西蠣太」(35年、千恵蔵プロ・日活)千恵蔵主演の2本。22日午後4時15分、23日正午の2回、古賀さんのトークショー。29日午前10時50分から上映の「狂った一頁」、同日午後12時35分から上映の「十字路」は生演奏(ピアノ=鳥飼りょう)付き。大人1500円、シニア1200円。問い合わせは電話06・6582・1416、劇場まで。
写真は「雄呂血」の阪東妻三郎