「東儀秀樹 プレミアムステージ」
2022年8月6日
新歌舞伎座

歌手の座長公演など商業演劇場の印象が強い新歌舞伎座だが、客席数約1500席というキャパシティー、すぐれた舞台機構ということもあって、数日間、単発のミュージカル、コンサートもたびたび上演されている。今回は雅楽演奏家の東儀秀樹が出演するコンサートを8月6日から8日まで上演されている。いずれの公演も観る予定だが、まずは「東儀秀樹 プレミアムステージ」を。
第1部は舞楽「登殿楽(とうてんらく)」、雅楽「越殿楽(えてんらく)」という雅楽のなかでも比較的ポピュラーな楽曲が登場。「これしかできない(笑)はなく、雅楽を広く知ってもらうために、必ず演奏する」と東儀。厳かな雰囲気に、私を含めた観客はさてどこで拍手したらいいのか?まよう不思議な空気。
それが第2部では一転、白シャツ、黒パンツに着替えた東儀は、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)で「花みずき」や「ボヘミアン・ラプソディ」など耳なじみのある曲を演奏し、川井との「マイ・ファニー・バレンタイン」は和洋混合のコラボ。圧感はカーテンコールで、ふたたび2人で軽快な「リベルタンゴ」を奏で、さらに最後は「夜空ノムコウ」を。ここには、第1部で近寄りがたい?空気を醸し出していた雅楽奏者たちがそのままの古式ゆたかな衣裳で登場してを合奏し、軽やかに体を動かしながら楽しく演奏する様子で、ぐっと身近に感じるように。観客たちも同様で、新歌舞伎座の客席ではあまり見ることがないスタンディング。期待以上に、心温まるコンサートになった。

「川井郁子スペシャルコンサート」
2022年8月7日
新歌舞伎座
2日連続で新歌舞伎座へ。この催しは川井郁子がメインで、東儀秀樹、バンドネオンの三浦一馬がゲスト。演奏曲はまさにバラエティーに富んでいて、フィギュアスケーターの羽生結弦が演技する時に使った「白鳥の湖」バージョンといったクラシックから、タンゴ、河合が作曲した平家物語をモチーフにした「夕顔」、ミュージカルナンバー。さらに、バイオリンとバンドネオンが奏でる哀愁を帯びた「男はつらいよ」などなど。そして、カーテンコールは、バイオリン、篳篥(ひちりき)、バンドネオンによる「リベルタンゴ」。弦楽器による「アメージングレイス」と、〝ボーダレス〟なコンサートだった。

「雅楽と能楽」
2022年8月8日
新歌舞伎座
3日目となり、だんだんとコアな内容になってきた。東儀秀樹らによる舞楽「東天楽」、トークの後に新作能「聖徳太子」。人間国宝の能楽師、シテ方観世流、大槻文蔵が聖徳太子を演じた。上本町に移転してから新歌舞伎座では、柿落とし公演に続いて2度目の能楽。この3日間、伝統芸能の勉強になった。

公演情報 – 東儀秀樹 (universal-music.co.jp)

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