氷川きよし特別公演」
2022年6月15日~7月2日
明治座
7月23日~8月5日
新歌舞伎座
8月5日~27日
博多座
9月5日~15日
御園座
「ベルサイユのばら」のオスカルではない。ポスター、チラシに使われているこのビジュアルは、第1部の芝居「ケイト・シモンの舞踏会~時間旅行でボンジュール~」で氷川が演じている18世紀フランスの護衛兵。りりしい男装姿をしているが、実は男性という設定は…。このほか、ジャンヌ・ダルクや貴族の娘として豪華なドレス姿も披露している。物語は現代からフランス革命前のパリに時間旅行するというもので、観客はいろいろな姿に変身する氷川を楽しむのが目的。さらに、宝塚の元男役トップスター、彩輝なおがドレス姿と共に、懐かしいオスカル?になるのも、みどころだ。
そして第2部はコンサート。はかま姿でデビュー曲「箱根八里の半次郎」「白雲の城」などを歌い上げ、きらきらのスーツでヒット曲を披露、「きよしのズンドコ節」で客席が盛り上がり、緞帳が下がった。ここまでは、「演歌歌手・氷川きよし」の歌謡ショー。ところが、商業演劇では珍しくカーテンコールが起こり、長い髪を束ね、パンツ姿で再び登場。ゲームの主題歌などを大音量のロック演奏で歌い上げた。熱心はファンはともかく、私を含めて「演歌のきよし」を観に来た年配の観客はとまどったのは確か。これまでなら、受け止めるのは容易ではないと思われる、歌手自身のアイデンティー、自己主張を大劇場で発揮したことに驚き、感心をした公演だった。
(7月23日、新歌舞伎座で観劇)
https://shinkabukiza.co.jp/perf_info/20220723.htm

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