「Forever Plaid」

2022年6月30日まで全国を巡演
6月11日、サンケイホールブリーゼで観劇

1950年代を舞台に、交通事故で亡くなった4人のコーラスグループが、地上に舞い戻り〝夢のコンサート〟を開くミュージカル。コーラスグループを扱ったミュージカルといえば、実在したフォー・シージンズを描いた「ジャージー・ボーイズ」、同じくスプリームスをモデルにした「ドリーム・ガールズ」。日本では、売れない歌謡グループを描いた哀愁のある「星屑の町」などがある。それらは、いずれもグループ内の絆や音楽性などの違いからの葛藤をドラマチックに描いているが、この作品はそれらと一線を画している。バックバンドで男性4人だけの出演で、観客は約2時間にわたってコンサートを楽しむという設定。
というのも、まだ「内部で争い」をしているほどには、売れておらず、一致協力して上を目指そうとしていた矢先の不幸。それだけに、「観客の前で唄うことが楽しい!」といった喜びが伝わってくる。
正直を言って、ナンバーのうち半分ほどは知らない曲だったが、冒頭の「3枚のコイン」(映画「愛の泉」に登場するメロディー)、ラストの「愛こそすべて」(同・「慕情」)やペリー・コモの「パパはマンボがお好き」などは、耳なじみのある楽曲。ただし、エド・サリバンショーのくだりは、テンポが速すぎることと、アメリカ人だからこそ、〝おなじみ〟の光景やジョークのために、あまり伝わらなかったのは残念ではあった。
フォーエヴァー プラッド 公式ホームページ | Forever Plaid | 公演情報やキャスト紹介 (forever-plaid.com)

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