「MONDO 映画ポスターアートの最前線」
京都国立近代美術館(4階コレクションギャラリー
2022年5月19日~7月18日

京都の平安神宮近くにある近代美術館、くしくも興味深い「和洋」の企画展を〝まとめて〟満喫することができた。まずは、京都では45年ぶりの規模での「鏑木清方展」へ。明治から昭和にかけての「美人」がずらりと並び、タイムトリップ、時間がゆったりと流れているような気持ちにさせてくれる。館内で上映されている鏑木へのインタビューで、「戦争画、国威高揚の絵は描かなかった」という言葉があった。描かれている絵は、おだやかだが、そこに激動の時代を生きた絵師の矜持を感じた。
そして、その足で階上での「MONDO 映画ポスターアートの最前線」に。映画宣伝のツールとして、日常的に見るポスターだが、そこにはその映画の魅力を〝凝縮〟したアートでもあると、つねづね思っている。実は、趣味の1つがポスターコレクションで、日本で製作された洋画、邦画ポスターを1000枚以上、コレクションしている(家人は、処分を望んでいるが…)。なかでも、「卒業」「明日に向かって撃て」など1960年代のアメリカンニューシネマのそれらは、その時代の自分を思い出す貴重なモノだ。
さて、この展覧会は、アメリカのテキサス州を本拠地にする会社によるポスター。「スター・ウォーズ」「ブルース・ブラザーズ」、「ロッキー」などは日本の〝視点〟とは全く違う画風。図録を買おうと思ったが完売で残念!

没後50年 鏑木清方展 (kiyokata2022.jp)
MONDO 映画ポスターアートの最前線|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto (momak.go.jp)

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