「小林公平メモリアルトーク&プチコンサート Part2」
「麻路さき×白城あやか」」
2022年5月28日、29日
大阪・池田 マグノリアホール

大学は、宝塚大劇場は阪急電車で数駅、ちょうど「ベルサイユのばら」(初演)が社会的現象にもなっていて、ゼミ同級生に劇画を借りて読みもしたが、結局、1度も観劇したことがなかった。
それがスポーツ新聞(僕は「エンタメ総合紙」と思っている)に入社、文化部で「演劇担当」になり、宝塚も担当することに。そんななかで、機会があるたびに会い、取材していたのが麻路さきさんであり小林公平(歌劇団理事長、宝塚音楽学校校長)だった。いま思うと、当時は上演される公演や出演者(主に男役トップスター)の取材に追われ、広い視野で〝女性ばかりの劇団〟をとらえることができなかった。それが、フリーランスになった後に関西を拠点にするエンターテインメントという特異な存在をさらに意識をするようになり、自分では「少女歌劇3部作」を上梓することができた、
さて、今回は小林氏の十三回忌にあたってのイベント。2人の卒業生が人となりを話すのを聞いて、拙著「男たちの宝塚」、そこから生まれた舞台「宝塚BOYS」のエピソードを思い出した。
2007年に舞台が初演された時、小林氏に観てもらった。義理の祖父にあたる小林一三が男子部を作り、廃止するというドラマだけに、実はどんな反応をされるか、プロデューサーと客席後方で心配しながら見ていた。幕が閉じた瞬間、立ち上げって拍手をおくる1人の観客がいた。大柄にシルエットにそれがすぐに小林氏だとわかり、その率直な反応に驚き感激した。出演していた初風諄の楽屋を訪れ、興奮しながら「これまでで一番、よかった」と握手してきたとも「いう。
もう1つ、数年前に知人と梅田の高級なバーに行った。ウィスキー通の彼が1杯3000円のウィスキーをオーダーしたので、仕方なく(笑い)「僕も…」と頼み、ちびりちびりと飲んでいた。知人がバーテンダーに僕の著書を紹介し、「宝塚に男性がいたんですよ」と話すと、バーテンダーは言葉少なく「知っています」と。そして、「小林さんが、よく来られていましたから…」と続けた。知らないところで、そんな話をされていたのか、とこれにも感激したのだった。
そして、麻路さん。歌劇団に入った頃から注目されていた。いま考えると、ちょっと「えこひいき」のなのだが、宝塚に詳しいテレビ局プロデューサーが音頭をとって、記者たちと「ヒミツの会」を結成。僕も末席で参加し、彼女が卒業するまで続けていた。その縁で、結婚披露パーティーにも出席して挨拶をしてもらったことも。現在はブラジルと日本を往復していて、近況はFBなどで知っていたが、久しぶりのライブを満喫。自然体のトークもなかなか楽しかった。
当初は初風さんも出演する予定で、これも久しぶりに会えるのを楽しみにしたが、コロナ禍のなか大事をとっての休演だった。
小林公平メモリアルトーク&プチコンサート Part 2 | マグノリアホール | 阪急文化財団 (hankyu-bunka.or.jp)

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