「出口座と阪本一房―現代人形劇の継承と発展―」

              2022年4月23日~6月4日

                  吹田市立博物館

 北摂に生まれ育ったのだが、阪本一房という人物が「出口座」という人形劇の劇場を大阪府吹田市出口町に運営していたことを知らなかった。遅ればせながら、彼の足跡をたどり後世に残そうという特別展。会期中には講演会や人形劇の上演などがあり、まずは5月3日に開催された講演会「出口座が残した小さくて大きな文化財」(関西大学・菅原慶乃教授)を聴講した。

 幼い頃に観たテレビ番組「チロリン村とくるみの木」「ひょっこりひょうたん島」や大学時代にゼミの授業で公演に行ったりしてけっこう人形劇を観てきたつもりだが、阪本(愛称・いっぽうさん)が行ったのは「あやつり人形」。多くの細い糸を使って人形の微妙なしぐさ、それによる感情も表現する「芸術」。

 映像などは残されているとはいえ、距離的にも行くことが可能だった「出口座」に無知だったのが、悔やまれる。

吹田市|博物館春季特別展「出口座と阪本一房-現代人形劇の継承と発展-」(2022年4月19日提供) (city.suita.osaka.jp)

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