「星の王子さま」

         2022年4月28日、尼崎アルカイックホールで観劇

         4月29日まで同劇場、

5月5日~7日   あうるすぽっと

              5月13日~15日 デザインホール

 この公演のプログラムへの寄稿を依頼されたため、「星の王子さま」を再読した。「子供向き」と言われる同書だが、むしろ大人になってからのほうが、「納得」できる部分もたくさんあった(「WORK」を参照)。

 そんな予備知識を持って観たこの舞台。王子さま役の河下楽(AmBitious/関西ジャニーズJr)の人気もあって、会場はほとんど女性。アイドルともいえる王子さまがキーパーソンであることは言うまでもないが、彼がめぐる星で出会う「個性あふれるキャラクター」が重要なカギを握っている。そういった視点からしても、なかなかの実力派がそろった。飛行士役の山本一慶が語り部になっているし、元宝塚トップスターの北翔海莉は高音を駆使しての薔薇、そして得意なダンスを活かしたキツネと舞台に「色彩」を添えていた。そして、王様役などの天真みちるは、ちょっとした笑いを、「こう見えて元タカラジェンヌです」という著書があるように在団中はおじさん、おばさんなどを演じてきた彼女、ここでもほのぼのとして味わいと特技のタンバリンも披露していた。

 この作品はいろいろなキャスト、バージョンで上演され続けているが、こうしたこじゃれた作りもあり!だと感じた。

音楽劇『星の王子さま』 (artistjapan.co.jp)

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