あの頃の自分に戻った?!

2023年6月26日~7月6日
東京建物Brilla HALL
7月9日~13日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

青春時代を共に過ごした仲間が、その1人の闘病をきっかけに約半世紀ぶりに再会するというドラマ。ストーリーの太い軸があって、ある意味では「予想」できる展開なのだが、それでもジーンとしてくる。誰にでもある、人との出会いとブランクがあっての再会、を彼女たちの思い出の曲でタイトルにもなっている「SUNNY」などのメロディに乗せて、あくまでも明るく描いている。この舞台、実は2011年に韓国で製作された同名映画を「原点」に、2014年には日本でリメイクされた作品を、ミュージカルしたもの。タカラヅカOGや個性的なメンバーがそろい、映画にあったテイストがさらに濃厚になり、楽しくそれでいて、夢を語り合った高校時代、いまは会っていない仲間なども頭をよぎり、ウルウルもした。
なかでも、印象的だったのが舞台上段に、女子高校生時代の6人がそろい、「未来の自分」への手紙を読み、それを下段にいる「大人になった」彼女たちが聞き入る場面。みんな、夢のようにはいかず。いろいろな悩みを抱える現状に、涙して複雑な表情をするのだった。なんとも、残酷でもあるが、誰もがみんな心の片隅にいつも抱えているだろう。自分もまた、改めて、いろいろな思いがよぎった。
高校時代の設定が1980年代ということで、「センチメンタル・ジャーニー」から始まり、「涙のリクエスト」「待つわ」「SWEET MEMORIES」や、タイトルにもなっている「SUNNY」など、懐かしいメロディーが満載。振付はakaneが担当しているので、もちろん、あの「ダンシング・ヒーロー」も登場。もう1度、韓国、日本の映画を見直すことにした。
〈ストーリー〉1980年代 とある女子高生たちの青春時代を彩った仲良しグループ 「SUNNY」。月日は流れ、今は主婦となった奈美 (花總まり) は、 反抗期の娘と仕事で出張の多い夫と何不自由ない暮らしを送っていた。 ある日、奈美は 「SUNNY」 のリーダーであった千夏 (瀬奈じゅん) と偶然再会し、 彼女が大病のため余命1か月を宣告されていることを知る。 そして病床の千夏からある頼みごとをされる。 それは、バラバラになってしまった 「SUNNY」 のメンバーにもう一度会いたい、というものだった。 彼女の願いを叶えるため、 奈美は探偵を雇い、かつてのメンバーたちを探し始めるのだがー。

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