ドキュメンタリー映画「カンフースタントマン 龍虎武師」
2023年1月6日からシネ・リーブル梅田で公開
1970年から90年にかけての香港アクション映画は伝説化している。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ドニー・イェンら数多くのスターを生んだ華麗な香港アクション映画の舞台裏を支えたカンフーアクションのスタントマンたちにスポット当てたドキュメンタリー映画「カンフースタントマン 龍虎武師」(香港/中国合作、アルバトロス・フィルム配給)が1月6日からシネ・リーブル梅田ほかで全国公開される。
香港映画の流れを変えたのは何といってもブルース・リーというスーパースターの登場にある。アメリカ進出第一作「燃えよドラゴン」(73年)で魅せたリーのカンフーアクションに世界の映画ファンは大興奮するが、同時にそれはリーの急逝後のことで、さかのぼって事実上の第一作「ドラゴン危機一発」(71年)に戻り、4本目の「死亡遊戯」まで公開され大ヒットを記録する。その後香港映画は一時衰退するが、やがてジャッキー・チェンがそれを継ぎ、サモ・ハンやジェット・リー、ドニー・イェンらスターとともに大活躍し復活する。
映画は俳優で武術指導、監督も務めたサモ・ハンをはじめ香港アクションを牽引した「ドランクモンキー酔拳」のユエン・ウーピン監督、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のチン・シウトン監督ら撮影に関わった職人たちが俳優の魅力、実力、そしてそれを支えたスタントマンたちの活躍を語る。映画の映像と、撮影風景などのアーカイブ映像使って説明されるので驚かされるシーンも多く、見どころになっている。「決してノーとは言わない!」。それがスターとスタントマンの「合い言葉」だったが、それは「死ぬかも知れない」という意味が含まれているとサモ・ハンらは述べる。
映像は「ドランクモンキー酔拳」「プロジェクトA」「五福星」「サイクロンZ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明」など。「—酔拳」のウーピン監督は同作品でチェンの師匠を演じたシャオティェンの息子というのも明かされる。
写真は「—龍虎武師」のサモ・ハン(C)ACME Image (Beijing) Film Cultural Co., Ltd