韓国映画「なまず」
2022年8月12日からシネ・リーブル梅田で公開

是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」に出演しているイ・ジュヨン(30)が主演した韓国映画「なまず」(イ・オクソプ監督)が8月12日からシネ・リーブル梅田で公開される。第14回大阪アジアン映画祭でグランプリを受賞したラブコメディーで、1枚のレントゲン写真でおかしな事態に巻き込まれるヒロインを熱演している。
本国の釜山国際映画祭で4冠受賞し大ヒットにつながった作品。「ベイビー・ブローカー」で、主人公のソン・ガンホらを追いかける女刑事ペ・ドゥナの同僚を演じたジュヨンが看護師ユニョンを演じ、恋人のソンウォン(ク・ギョファン)とレントゲン室で盗撮された恥ずかしい写真が院内に巻かれて始まる「半径0・5㍍の近距離恋愛群像劇」。問題の写真は下半身だけで顔は写っていないのだがユニョンたちは「自分たちに違いない」と思う間もなく、彼女は副院長(ムン・ソリ)から「自宅待機」を命じられる。
ソンウォンは無職で、たまたまユニョンの病院に行き起きたこと。彼女は病院の水槽で飼われていたなまずに「本当はだれ?」と聞いてみたいが答えてくれるわけもない。一方ソウルの街で道路陥没事故が続き、ソンウォンは埋め戻し工事の仕事が舞い込みにっこりだったが、現場で婚約指輪を落とし真っ青に。「なまずが飛び上がったから?」とユニョンはひそかに思う。そう、この映画はなまずの動きから目を離せないことになる。
ユニョン役のジュヨンは映画「野球少女」やドラマ「梨泰院クラス」で人気になった女優で、巻き込まれ型ヒロインを、「新感染半島 ファイナル・ステージ」のギョファンと組んで快活に演じている。特筆されるのは副院長を演じるムン・ソリで、かつてイ・チャンドン監督の名作「ペパーミント・キャンデー」や「オアシス」のヒロインが思い出されるが、今回はコメディエンヌの顔で楽しませてくれる。
女性監督のイ・オクソプ(33)は、プロデュース・脚本を担当した俳優で監督の肩書きもあるギョファンの公私とものパートナー。これが初監督作品になる。
写真=「なまず」のイ・ジュヨン(左)とク・ギョファン (C)2018 2x19HD. All rights reserved

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