「さよなら、バンドアパート」
2022年7月15日からシネマート心斎橋で公開
宮野ケイジ監督&小野武正にインタビュー

ロックバンドjuJoeのボーカルとギター担当の平井拓郎が書いた同名小説を映画化した「さよなら、バンドアパート」(MAP配給)が7月15日から大阪のシネマート心斎橋で公開される。路上ライブからメジャーデビューを果たすバンドマンの苦悩を描いた青春音楽映画で「青春の飢餓感を痛烈に」という宮野ケイジ監督(57)と助演で映画初出演の小野武正(33)に話を聞いた。
映画は原作者の自伝的要素が強いが、主人公の川嶋役をロックバンド出身で2019年に解散し俳優に転向した清家ゆきち(32)が演じている。「原作者の推薦で清家さんのバンド時代のMVを見せてもらい、そのエネルギーに惹かれて決めた。僕自身、若い頃アマチュアバンドを経験しており主人公には平井さんと清家さん、そして僕の思いもこもっている」と宮野監督。
「原作に書かれた若者たちのセリフがキラキラしており、それを生かしていろいろあがきながら生きる青春を描いた。中でも主人公を支えた3人の女性にポイント置いた。音楽にかける青春だが、それを支える人がいたから彼は生きて来られたし、僕もまた同じような経験してきたことを苦々しく思い出す。音楽映画だけど、普遍的な青春映画になったと思う」と宮野監督は付け加える。
そして彼と売れない頃に出会いバンド仲間になる役で登場するのがロックバンドKEYTALKに所属する小野。「原作者とは10年来の付き合いなので自分から売り込んで出演させてもらった。僕もバンドリーダーをやっているが、川嶋の飢餓感というのはよく分かる。彼を支える3人の女性が素敵で、大阪で出会うユリ(森田望智)の存在が心に染みた」と小野は映画初体験の感想を語る。
映画は川嶋が路上ライブで知り合った仲間とバンドを組みメジャーデビューするが人間関係などで揉めるプロセスを赤裸々に描く。3人のヒロインは「全裸監督」の森田望智、元AKB48の梅田彩佳、舞台「鬼滅の刃」の高石あかり。ほかに松尾潤、千原せいじ、上村侑らが共演。ほろ苦い青春映画に仕上がっている。
※写真は宮野ケイジ監督(右)と小野武正

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA