「イッセー尾形の妄想ソー劇場」

         2022年4月14日  近鉄アート館

 特定の人物をモノマネするのではなく、ある状況に置かれた人物(老若男女)のディテールを演じて、観客に「あるある!」と思わせてくれるイッセー尾形の至芸。1度、観るとクセになる。

 今回は昨年にこの近鉄アート館で初演したネタをグレードアップ。どれも「納得」だが、なかでも、近くに出てた人気ラーメン店に並ぶ人を、自宅に招きいれる「街中華」のあばあちゃん。コロナ禍のなかで、ほそぼそと営業しているキャバレー?の老ホステス(ウクレレも披露)が好み。

 1つのエピソードが終わると、舞台下手(左手)で着替え=変身する様子を見せるのも特徴。クールな表情で女装やカツラを付けるのは「職人」のたたずまい。また、すっかり「お待ちかね!」となった、「立体紙芝居」。紙芝居のおじさんが、さまざまな目鬘(めかつら=顔の上半分だけを覆う簡単な仮面)を駆使しての「怪人二十面相」でアクセント。イッセー尾形こそ、「快人二十面相」だ。

「イッセー尾形の妄ソー劇場」 ~その5~日替わりプラス1 (毎日、日替わりで新作1本を追加上演します!!)の公演詳細 | 公演を探す | キョードー大阪 (kyodo-osaka.co.jp)

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