「安楽死特区」
2026年1月23日から、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、キノシネマ国際神戸、1月24日から第七藝術劇場
国会で〝安楽死法案〟が可決。「ヒトリシズカ」という名の、日本初の安楽死施設が誕生する。若年性パーキンソン病で余命宣告を受けた26歳の章太朗は、パートナーの歩と共に「ヒトリシズカ」に入居するが・・・。
ドラマは、ラッパーの章太朗の体が動かなくなっていく課程や、ほかの入居者の人間模様を淡々と描く。ジャーナリストの歩が章太朗のそばに寄り添っているが、出来ることは少なく、葛藤する。『桐島です』で複雑なキャラクターを演じた毎熊克哉と『夜明けまでバス亭で』の大西礼芳の配役は見事に当たっていて、ラブストーリーとしての精度が高い。特に今回は、大西礼芳が演技力の高さを見せて光っている。
ただ、医療者側の説明不足で、土壇場で介護者がとまどうシーンがあるのは、リアルだ。本当に安楽死特区が実現したら、こういうことがあるかもしれない。要は、被介護者の隣に居る介護者が、背負うものが重過ぎるのだ。本作はフィクションだが、現実に尊厳のある死を求める動きは、確実に広がっている。尊厳のある死とは何か。尊厳のある生とは何か。いま一度立ち止まって考えてみる価値のある大きなテーマに、独自の視点で切り込んだ問題作である。原作は医師で作家の長尾和宏による同名小説。監督は『夜明けまでバス亭で』『桐島です』などの名匠・高橋伴明。
(2025年/2時間9分/日本)
配給 渋谷プロダクション
© 安楽死特区製作委員会 
(ストーリー)
 パーキンソン病を患うラッパーの章太郎は、チベットで医療ボランティアをしていた時に、ジャーナリストの歩と知り合う。安楽死に疑問を抱く二人は、日本に誕生した安楽死のための施設「ヒトリシズカ」に入居し、内部を取材して告発しようと考えるが・・・。
(出演)毎熊克哉、大西礼芳、加藤雅也、筒井真理子、平田満、余貴美子、奥田瑛二

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


error: Content is protected !!