「隣人たち」
    2026年7月24日公開
アン・ハサウェイとジェシカ・チャスティンが共演し、ともにプロデュースもつとめる心理サスペンス。ベルギーのオリビエ・マッセ=ドゥパス監督のスリラー映画『母親たち』(2018)のリメイク作品だ。
 舞台は1960年代のアメリカ、都市郊外のベッドタウン。隣合った家に住むアリス(ジェシカ・チャスティン)とセリーヌ(アン・ハサウェイ)は、中産階級の専業主婦で、互いに8歳の一人息子を育てていた。何不自由なく、家族ぐるみで付き合う二人だったが、ある日、セリーヌの息子が不慮の死を遂げ、状況が一変する。
監督は、『青いパパイヤの香り』や『MINAMATA-ミナマタ-』などで知られる著名撮影監督ブノワ・ドゥローム。劇中、アリスが互いの家を行き来するのに、生け垣をくぐり抜けて近道をする、といった何気ない映像にも、お互いに深入りし過ぎる二人の関係性が暗示されていて象徴性に富む。始めはのびのび子育てしていたセリーヌが、子供を亡くして精神のバランスを崩していく落差を、アン・ハサウェイが神経症的な演技で表現。ジェシカ・チャスティンがアン・ハサウェイのお芝居を受ける形で、息の合っているところを見せた。二人の仲が悪化していく課程に、互いの夫の動きも絡め、時代的な背景の中に複雑な人間関係を浮き彫りにした、しゃれたサスペンスである。
(2024年/アメリカ・ベルギー・フランス・イギリス/94分)
配給 ギャガ
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監督・撮影監督:ブノワ・ドゥローム
脚本:サラ・コンラット
出演:ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジョシュ・チャー ルズ
原作:オリヴィエ・マッセ=ドゥパス『母親たち』
 ※辻則彦も同作についてアップしています。ご参照を

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