「STAR WARS/マンダロリアン アンド グローグー」
    2026年5月22日公開

 昭和世代が「STAR WARS スター・ウォーズ」と聞くと、ジュン・スカイウォーカー、姫、ダース・ベーダー、ヨーダたちが活躍するシリーズが思い浮かぶ。第1作が公開された1977年当時、宇宙を舞台した映画は少なく、しかも荒唐無稽ではなく、登場人物や宇宙船などには生活感〟もあるリアルな描写が斬新だった。SF小説の世界では、ファンタジーやタイムスリップものと区別して、こういったジャンル「スペースオペラ」と呼ばれてた。ちなみに、ホームドラマは「ソープ・オペラ」、西部劇は「ホース・オペラ」とも言われる。
 それから長い年月を経て、「STAR WARS」シリーズの映画として7年ぶりに映画公開されたのが「マンダロリアン アンド グルーグー」。主人公のマンダロリアンは、「どんな仕事も完璧にこなす伝説の賞金稼ぎ」というキャラクター。弾丸が飛び出る拳銃ではなく、抜群の破壊度をもつガンやライフル銃をぶっぱなし、派手なアクションを繰り広げるあたり、はるかなる未来、遠い宇宙をいうのも忘れそうになって、「ホース・オペラ」に登場する颯爽としたガンマンにも見えてくる。
 おなじみのヨーダと同じ長寿種族である相棒のグローグーはもちろんのこと、ふくよかな体形のロッタ・ザ・ハットまでも、可愛く見えてくるから不思議。
 さらに、が新帝国のウォード大佐を演じたシガーニー・ウィーバーの存在が「大作」感を醸し出せている。。無法者たちを次々と倒していくという、ある意味ではシンプルな構成。ほぼ全編を通して、マンダロリアンが顔にヘルメットを装着、〝表情〟が変わらないスーパーヒーローものに共通するオーラがある。そんななか、素顔を見せるシーンもあって、そこでは懸命に闘おうとする〝人間的〟な要素を感じて共感でき、もう少し見たい気もした。
 半世紀前に誕生した「1つの神話」が時を経ていくなかで、さまざまなエピソードが生まれ、また違う形で語り継がれていく…。そんなことを考えさせられる新作だ。

〈ストーリー〉マンダロリアンとグローグーはウォード大佐の依頼を受け、正体不明のターゲットに迫るべく、情報を握るハット・ツインズに会いに行く。そこでツインズが出した条件はジャバの息子ロッタ・ザ・ハットの救出だった。ふたりは誘拐されたロッタのいる星に向かう。
〈キャスト〉ペドロ・パスカル、シガーニー・ウィーバーほか。
〈スタッフ〉監督・ジョン・ファヴロー。製作・デイヴ・フィローニ。脚本・ジョン・ファヴロー、デイヴ・フィローニ。
配給・ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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