「ウィキッド 永遠の約束」
2026年3月6日、TOHOシネマズ梅田 他 全国ロードショー
(東宝東和開催の試写会にて)
児童文学「オズの魔法使い」に登場する、魔法使い達を主役にしたミュージカル映画で、昨年公開され大ヒットした前編『ウィキッド ふたりの魔女』に続く後編。前編では、後に「オズの魔法使い」の中の〝悪い魔女〟となるエルファバ(シンシア・エリヴォ)と、〝善い魔女〟となるグリンダ(アリアナ・グランデ)の出会いと友情が描かれ、今回はその後の物語となっている。
グリンダは、オズの国で人気と名声を手にするが、国民との間に共通の敵を作ることで国をまとめていた。一方でエルファバは、オズの国の問題に気づいて、警鐘を鳴らすが、やることなすこと裏目に出て、国民の敵に仕立て上げられる。
エルファバが、信念に従って生きる一本気なキャラクターであるのに対して、グリンダは、自らのアイデンティティを模索する役で、好対照。特にグリンダ役のアリアナ・グランデのコケティシュな個性がピッタリ役にハマッていて見ものだ。作詞・作曲のスティーヴン・シュワルツが、新しく後編用に書きおろした曲「ザ・ガール・イン・ザ・バブル」も、グリンダの本音を繊細に代弁している。
ポピュリズムやルッキズムについて考察したシナリオも、現実社会を映し出していて生々しい。2014年の『マレフィセント』のように、元の作品では脇役だったキャラクターを主役にして視点を換えたもので、古典的な物語を別の文脈で読み取り、新たな解釈を施すことがいかに難しく、又、クリエイティブなことなのかを痛感させた。前作でもメガホンをとったジョン・M・チュウ監督の作家性が色濃く出た後編である。
(2025年/2時間17分/アメリカ)
配給:東宝東和
© Universal Studios. All Rights Reserved.
監督: ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン
製作:マーク・プラット、デイヴィッド・ストーン
原作:ミュージカル劇「ウィキッド」/作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ、脚本:ウィニー・ホルツマン
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、マリッサ・ボーディwithミシェル・ヨーandジェフ・ゴールドブラムほか。
#映画ウィキッド

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