「HELP/ 復讐島」
     2026年1月30日から公開
(ディズニー主催の試写会にて)
 ―パワハラ〝クソ〟上司と無人島で二人きり?―のコピーで公開中の作品である。
主人公は、どうしようもない男社会の企業で働くリンダ・リドル。彼女は優秀な社員だが、新CEOに就任した年下のブラッドリーから不当な評価を受けている。社内では年齢差別と男女差別がまかりとおっていたが、ある日、航空機事故の後に無人島に打ち上げられ、リンダとブラッドリーは2人きり・・・のシチュエ-ションとなる。
映画ファンなら1978年の『流されて』のような作品や、その流れを汲んだ2022年の『逆転のトライアングル』のような階級闘争系の作品を連想するかもしれない。しかし本作は「階級闘争もの」というよりは「どうしようもない男社会もの」の系譜で、主人公は『サブスタンス』のデミ・ムーアに限りなく近い内面を持つ。誰からも好かれるというわけでは無い〝アンチヒロイン〟は演技力の見せどころで、主演のレイチェル・マクアダムスも、リンダという役を通して輝いていた。きっと本作は、彼女のキャリアに特別な位置を占めることになるだろう。上司に扮するディラン・オブライエンの方は若手だが、『バービー』におけるライアン・ゴズリングの柔らかさがあり、作品に得も言われぬおかし味をもたらした。
監督のサム・ライミはヒット作『スパイダーマン』で、クリフ・ロバートソンに
〝大きな力には大きな責任がつきもの〟と言わしめた。大きな存在になった時にこそ、その人の真価が問われる、という精神は今回も生かされたが、本作は決して教訓劇では無いので、肩の力を抜いて楽しめる。
(1時間53分/アメリカ/2026年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©20 th Century Studios.All Rights Reserveved.
ストーリー
 コンサル会社の戦略企画部で働くリンダは、入社7年目。ある日出張中の飛行機事故で生き残り無人島に流れ着いたが、一緒に生き残ったのは、社内でリンダを過小評価していたCEOだった。趣味でサバイバル番組を見ていたリンダは、島で生きる術を心得ているのだが、CEOは食べ物も調達出来ず、2人の力関係は逆転していくが・・・。
監督・製作:サム・ライミ
出演:レイチェル・マクアダムス、ディラン・オブライエン
 ※この映画については、辻則彦も投稿しています。ご参照ください

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