「マッド・マウス 〜ミッキーとミニー〜」
2025年3月7日公開
「夢の国のキャラクター」が解き放たれた!しかも、〝ダークヒーロー〟になって。子供はけっして観てはいけません(笑)、というか「R15+」指定(14歳以下は不可)なので観られませんが。なぜ、こんなことができたのは、そこには深い理由がある。
ミッキー・マウスのデビュー作である短編アニメ「蒸気船ウィリー」が製作されたのは1928年。2023年末に著作権保護期間が終了し、自由利用が可能(「パブリックドメイン」という)となったのだ。ただし、それは〝初代ミッキー〟に限って、つまりモノクロで、手袋や上着を着けたミッキーは許されないというわけ。 なによりホラー映画として楽しめばいいのだが、それを知ったうえで観ると、劇中での〝スレスレ〟の表現が、違った意味で興味深い。
アイスホッケーのマスクや人間の皮など、いろいろな「面」を着けたキャラクターは恐ろしいが、それが一見〝かわいい〟とさらにその落差にゾッとする。この映画はそん心理を巧みに操っている。一方で、ホラー映画のパターンを踏襲。劇中の「『すぐ帰ってくる』というと、必ず殺されるんだよね」といったセリフには笑った。そして、期待通りの殺戮の数々、正直言って、これが苦手だったが。ピーターパンやバンビも〝待機中〟とか。この映画でも、そんなことを匂わせる。こうなれば、可愛い?キャラクターたちの「リーグ」や「アベンジャーズ」的な集団も夢ではない?!
〈ストーリー〉悪夢のようなアトラクションで、ボクと一緒に遊ぼうよ
21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、 夜遅くまで働くことに。 一人きりの店内で不気味な人影を目撃した彼女は恐怖心を募らせるが、旧友たちによる誕生日祝いのサプライズパーティーであったことを知り安堵する。だが、楽しい時間も束の間、彼女たちの前に謎の〝ヤツ〟が出現。アトラクションを楽しむかのようにデスゲームを開始し、次々と血祭りにあげていく…。
〈キャスト〉ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
〈スタッフ〉監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー 脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ
2024年/カナダ/英語/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/94分/原題:MOUSE TRAP www.hark3.com/mm
配給:ハーク 配給協力:FLICKK MMT LTD 2024. All Rights Reserved.
