イッセー尾形 記者発表会
      2025年1月21日
「イッセー尾形の右往沙翁劇場
 番外編 銀河鉄道に乗って」について
   2025年4月9日~13日
         近鉄アート館

 強烈な個性を持っていながらも、どこか自分たちの身近にいる人物とダブってきて、笑い、そして考えさせられる…。そんなさまざまな人物を演じるのが、イッセー尾形の一人芝居だ。
新作「右往沙翁劇場 番外編 銀河鉄道に乗って」PRのため、2025年1月に来阪した彼がユーモアを交えながら、その想いを話した。
「実際にはそうそうおもしろい人はいないので、頭の中で『想像』するなかで自分が『体験』し、その『体験』のなかで『想像』していく繰り返し。光よりも速いものは『思いつき』だと思っていて、閃くのです。スランプになると眠るようにしていて、すると朝起きるとなにかが閃くんです」。数えきれない個性あふれるキャラクターを生み出す秘密をこう明かす。
今回は、宮沢賢治の作品からインスパイアされた人物たちのオムニバス。 「雑誌『Coyote(コヨーテ)』に連載していた『賢治探訪』が本になり、その出版記念として舞台化することになりました。宮沢作品の特徴は。肝心なところを書いていないことで、それに惹き込まれて、自分だったらこう作るという気にさせてくれるんです」。なかでも、「銀河鉄道の夜」が好きだという。
 「宮沢賢治記念館にも行ったのですが、そこを訪れる人たちから、いろいろなアイデアが浮かんできました。例えば、そこを訪れる人たちケンカを始めて、バスガイドさんが取り持つエピソード。因習に凝り固まって、いま起こっていることを否定するお婆さん、小さな島をレジャーランドにしようとするペテン師。仁王立ちして『ここに入ってはいかん』という男といったようなエピソード…というようなことを考えています」
オール新作8編を予定しているが、そのなかには、複数の面を操ってストーリーを展開する「雪子ちゃんの冒険」シリーズも。「雪河ちゃんが銀河鉄道に乗って、(賢治の小説に登場する)ジョバンニたちと会うんです」。そして最後は、♪私が死んだという噂を聞いた~という〝浅川マキふう〟の歌ネタも。4月には小説「人情列車」が発売されるなか、をyンで、踏切番の男、そんなに好きではない。まったく違うもの「小説の世界はそれで完結しているので、舞台では全く新しいものをやりたい。それに、活字の世界は生身がでてこないけれど、舞台では生身が出てくるので全く違うものですね」。
 近鉄アート館公演からスタートして、全国を巡演するスケジュール。「最初に関門と位置付けていて、ここからネタが大きくなっていくと信じています」と笑顔で決意を話した。
〈公演情報〉 2025年4月9日~13日    近鉄アート館
  9日・10日は午後7時開演、11・13・15日は午後3時開演
〈料金〉5800円(全席指定・税込)
〈著書「人情列車」について〉
イッセー尾形の約 3年半ぶりの著書。詩人で童話作家の宮沢賢治の物語に着想を得て、イッセー尾形が創作した 13 の物語。2021年、岩手県の宮沢賢治ゆかりの地への旅をきっかけに始まった、雑誌「Coyote」の連載「賢治 再訪」シリーズから厳選した8編に、未発表作5編を加えた。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「注文の多い料理店」など、“元ネタ”となる宮沢賢治作品の本質を見事に捉えながらも、登場人物も舞台もまったく異なる独自の世界を描き、悲喜交々、ユーモアと人間味溢れる“イッセー節”が炸裂。さらに彼が描いた挿画も、全作品に四色刷りで収録。公演各会場でも販売予定。
価格:未定 仕様:四六判/320 ページ 刊⾏予定⽇:2025 年 4 ⽉ 1 ⽇  発⾏:スイッチ・パブリッシ

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