映画「激怒」
2022年8月26日からテアトル梅田で公開

映画評論や映画ポスターのアートディレクションなどで活躍している高橋ヨシキ(52)が永年の夢だったとう映画監督に初挑戦した。実際に友人で同志という川瀬陽太(52)主演で取り組んだアクション映画「激怒」(インターフィルム配給)がそれで、作るなら「クレイジーでバイオレンスなエンタメアクションを」とその夢を実現した。
映画評論集「悪魔が憐れむ歌」や、映画ポスター「ヤッターマン」などのアートディレクション、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」公開前に独自のポスターを宣伝用に発表し当のタランティーノ監督から賞賛されたというエピソードの持ち主。園子温監督の「冷たい熱帯魚」の脚本にも参加した。「13歳の時に初めて8ミリカメラを手に取ってから『映画を作ってみたい!』と思っていた。50代になってやっと監督をやれるチャンスが巡って来た」
「きっかけは5年前、友人で俳優の川瀬に相談したこと。映画出演の多い川瀬が『刑事ものでやれば』と助言してくれ、主演とプロデューサーもやるという。やりたかったものが盛り込めると思い脚本を書いた。時間がかかったがアウトロー刑事が暴力沙汰で追放されアメリカで精神的治療を受け地元警察に復帰する話を考えた。それも銃ではなく、特殊メイクを使って少しデフォルメした生身の映像アクションを狙った」
復帰した地方警察の職場はかつての部下(小林竜樹)が署長に昇進し、街の自警団のボス(森羅万象)と組んで町内の人々を恐怖に陥れている。雰囲気が一変してしまったことでかつての暴力刑事も最初は全く手が出ない。「この町に何が起こっているのか。川瀬の刑事がいかに激怒し、怒りの炎をゆらめきさせるか。内容的にショックを与え、最後にはカタルシスを呼ぶという展開をどう構築するか。手を抜かず全身全霊を注ぎ込んだので面白くなった自信はある」
暴力刑事がポールダンスの踊り子(彩木あや)の送り迎えをしており、キレると怖い対照の面白さ。プロデューサーも担った川瀬が味のある演技でベテランの力を示している。ラストの川瀬の対決シーンは圧巻。ほかに奥野瑛太、水澤紳吾、松嵜翔平、松浦祐也、和田光沙、中原翔子らが共演。渋川清彦、井浦新らも顔をのぞかせている。
9月3日に川瀬陽太と高橋ヨシキ監督がテアトル梅田で舞台挨拶する。
写真=高橋ヨシキ監督=大阪市内

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