「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」
2022年7月29日から公開
1983年に誕生した「ジュラシック・パーク」から「ジュラシック・ワールド」に引き継がれたシリーズ。ついに「with DINOSAUR」(恐竜との共生)が成し遂げられた。はるかに時代を超えた生物(人間と恐竜)が「共存共栄する社会」、ある意味では〝理想〟でもあるが、それを悪い方向に利用しようとする者も現れる。この映画は、そうした巨悪を倒す人々の姿を大迫力で描いている。ただし、悪人は登場するが、恐竜たちはけっしてその手下ではなく、本能の赴くままに、目の前にある生物を威嚇し、ときには襲い掛かるだけ。そんな脅威をメインとなる登場人物が、次々と克服。もうダメか!?という瞬間に機知をきかせて次々にピンチを脱出するアクションは、まるで「007シリーズ」などをほうふつさせる。よく考えると、その「敵」のほとんどは恐竜なのだが、欲も悪くも、それを意識させない。いわば、アクションもので必ず登場する〝やられ役〟が人間ではなく恐竜という具合、それほどスクリーンに恐竜が登場し、動き回ることが普通に思える時代になったのだ。
思い起こせば、モノクロ映画の「ロスト・ワールド」(1925年)や「キングコング」(1933年)を観た時は、こんなモノが目の前に現れたらどうしょう、と怖かった。次に覚えているのは、「恐竜100万年」(1966年)。少年時代に観たから、ラクエル・ウェルチの毛皮のビキニ姿が印象に残っていてもいいはずなのだが、それを超えるほどに原始人に襲い掛かる恐竜が目に焼き付いている。いま、見てみてみると、それらの動きは、アニメのようにコマ撮りなのでギクシャクしていて不自然なのだが、それがかえって「人間ではない生物」を印象付けた。
Netflixに「僕らを作った映画たち」というシリーズがあり、そのシーズン2に「ジュラシック・パーク」の裏話が紹介されている。それによると、スティーブン・スピルバーグ監督は最初のうちは、立体化した恐竜をコマ撮りで撮影して合成しようと思っていたという。ただ、リアルにこだわると「コマ撮り」だけに次の動きへいく瞬間のブレがないのが難点だった。そんな時に、CGで作り出したパイロット版が作られ、それを見た監督らは即決!現在のCG隆盛時代を生み出したのだという。確かに、シリーズごとにスムーズになったことで、ある意味では特別な存在ではなく、ドラマを生み出すメンバーになったともいえるだろう。
この映画はシリーズ30年の集大成。ということで、歴代の博士、学者も結集。それぞれのキャラが立っていて、緊迫のなかでの会話もシャレている。願わくば、第1作で、アミューズメント施設「ジュラシック・パーク」を作った大富豪に扮したリチャz-ド・アッテンボロー(2014年死去)も、CG?で蘇らせてほしかった。
写真(C)2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All
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映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公式サイト (jurassicworld.jp)

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